痴呆の母に教わったこと（イデア教養文庫０４　公式サポートホームページ）

２日、３日の１泊２日で佐渡に行きましたが、ハードスケジュールの出張に付き合っていたためか相当疲れていたようです。もう８８歳ですから、無理できないのかもしれません。

１日がデイサービスで、例によって家の戻ってから混乱状態が続き、夜中もほとんど寝ないまま新幹線に。新幹線では寝なくてもフェリーの中では寝てくれるだろうと思ったのに、フェリーの中でも寝てくれません。

それなら、宿では良く寝てくれるだろうと思ったのですが、深夜の２時ころに２階の部屋から出て行きました。宿から外へは出られないので、１階の廊下をウロウロしているところでした。

部屋に戻り、夜食を食べさせたりしていたら横になってくれたので、私も横になったのですが、５時頃に「あなた○○さんでしょう」と起こされました。名前はわかりませんでした。知らない人の名前のようです。顔の表情もいつもとは違っていました。表情がないです。

いよいよ本当に認知症の状態になったのかとがっかりしましたが、すぐに寝てくれたので、私も再び寝ました。

今度は７時頃に起こされて、やはり同じ状態。外が明るくなったので散歩をしましたが、いつもの表情ではないです。

こういう写真は載せたくないのですが・・・。

この後に食事にしました。バイキング形式でした。あまり食べないだろうと思ったので少なめにしたのですが、黙って静かに全部食べていました。追加もしましたが、それも全部完食。いつものように水分も多くとっていました。

どこか具合が悪ければそんなに食べないと思うので少しは安心しました。でも、食事中も相変わらず私や弟の名前は出てこないです。

部屋の戻ったら、すぐに寝てくれましたので、やはり疲れていたのでしょう。

１時間３０分ほど寝ていましたが、私と弟がギリギリまで出発を遅らそうと話していたら、母が突然起き出して、「マサミ、すぐに行こう」と立ち上がりました。

いつもの母に戻ってくれましたが、さすがに疲れは残っていたのでしょう。昨日は車の中、フェリーの中、新幹線の中ではウトウト状態で、いつもは寝ない場所では目をつぶっていました。フェリーの中ではいびきをかいてねていました。

昨夜は夜中に徘徊されましたが、１時間以上たって自宅近くまで戻ってきましたので、いつもの母に戻っているような気がします。

今は、まだ良く寝ています。