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認知症は病気ではないかも

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「息子と思っていますか?」

投稿日時:2010/11/14(日) 07:53

昨日、大学のクラス会に連れて行ったら、上の質問がありました。

母は、私のことをいろいろと見ているようです。

(1)父の場合
 私に怒っているときは、まず確実に父だと思っています。足の悪い父は、毎日横になって身体を休ませていましたが、その父を見てよく怒っていました。私が疲れて横になっているときは、父と同じような対応で怒ります。「マサミはどこえ行った」などとたずねる場合もあります。

(2)息子の場合
 何か困った場合は、私だと思って助けを求めるようです。私を見つけて笑顔になる場合は、本当に安心しているような感じです。本に書きましたが、依然として食べ物があると、私にも食べさせようとします。母親としての感覚はまだ残っています。

(3)弟の場合
 母には弟が一人いましたが、もう他界しています。私に何かを指導する場合は、姉のような態度の場合があります。父や私に対する態度とも違います。散歩をしているとき、自分で主導権を握りたいときなどに、そのような雰囲気があります。

(4)先生の場合
 時々「先生」と呼ばれることがあります。必ず丁寧なことばで、敬語を使うときもあります。ぼけているのにそのような判断ができるのが不思議です。確かに私は「先生」と呼ばれることが多いですが、母に言われたことはなかったです。
 施設を利用するようになってからなので、ヘルパーさんなど職員の方と思うのでしょうか。

 どちらにしても、自分の都合のよいように私を見ていると思います。

脳がだめでも神経が正常ならなんとか生活できそう

[認知症] 投稿日時:2010/01/29(金) 04:54

病気の定義はいろいろあるようです。
私が思っているのは、「病原菌などが原因のもので、薬や手術などの措置をしないと、どんどん悪化するようなもの」という感じです。知人の医者がそのような説明をしていました。
精神病は2つしかなくて、その二つは自分では日常生活は送れないとのこと。

最近は、精神病についていろいろなものが言われていて、「症」という用語が使われているようです。
現象は現れているが、医学的には治療方法が確立していないらしい。

知人の医者は、これを病気と考えて、医学として扱うことについては否定はしないと言っていました。そういう考えはあってもよいというでです。

昨日の朝日新聞に「重度の認知症」と書かれても、私は母は病気ではないような気がしています。つまり、医学的な治療方法はないでしょう。

朝日新聞の記者は、母が「要介護度4」ということを聞いていたので、あのような記事を書いたのでしょう。何度か母を見ていても「とても認知症とは思えない」と話していました。

母の場合は、誰でも「認知症とは思えない」と言います。話しかけてみると、おかしいことはすぐにわかるでしょうが。
先日、徘徊していた母を交番に連れていってくれた人は、早朝に枕を持って歩いていているのを見て、おかしいと思ったようです。これは誰でもそう思うでしょう。いろいろ話しかけていて、「おいくつですか」と聞いたら「50です」と言ったので、やはり認知症だと判断して交番へ連れていってくれたのだそうです。

母は加齢による脳の縮小で、記憶力などはかなり落ちています。最近は言語障害の感じで、何を話しているのかわかりません。

しかし、神経は正常です。運動神経や反射神経など、同世代の人に比べたら、ずっと良いほうでしょう。

私は、スキーのデモンストレーターだった新潟県の金子裕之デモに教わったことがあります。長くデモをされていましましたが、もうベテランのデモのときです。金子デモは、「筋力を使ったスキーだと若い人に負けるが、神経の動きでスキーをすれば、若い人には負けないはずだ。昔の武道家は年配になっても若い人に負けなかったが、それは神経の動きで判断していたから。自分もそれを研究して、長くデモを続けたい」と話していました。

母も、神経の動きで日常生活を送っているのだと思います。転びそうになっても、すぐにリカバリーはできますし、車などが近づいても危険を察知してよけます。徘徊中に困ったら、近くの人に尋ねたりしているようです。

昼間に話す内容は全くわからないのですが、これは脳を使って考えながら話そうとするからでしょう。面白いことに寝言は話の意味がわかるのです。これは脳を経由しないで、神経の判断で話しているからでしょうか。

私の介護は、「母をいろいろなところに連れていく」ということなのですが、これは母に今までの生活環境を続けさせることによって、神経の衰えを防止していることになっているような気がします。

最近ある人が、「他人に迷惑をかけず、自分でも苦痛とは思っていないものは病気としないようになった」と話していました。母は「自分では苦痛とは思っている」ので、この定義では病気になりますね。もちろん他人にはだいぶ迷惑をかけています。


今は病的になっていますが

 written by 高橋 正視 [病気] 投稿日時:2008/08/04(月) 01:01

一つのことが気になると、ずっと同じことをしているのです。今はそんな状態なので、なかなか寝てくれません。これは自閉症の児童と同じ状況のように思えます。

 これを病気ということで単純に片付けてよいのだろうかと思います。身体のどこかが病原菌などで悪くなっているわけではなく、本人が妥協しないで、一つのことをずっと気にしているわけです。私のようないい加減な人間だったら、こういうことにはならないと思います。

怒るとますます悪くなりますから、静かに見ているしかありませんね。そのうち疲れて眠ると思います。でも、あと1、2時間はかかるでしょう。

本当に病気ではないと思います

 written by 高橋 正視 [昼寝] 投稿日時:2008/07/27(日) 01:34

「昼寝なんかしたことがない」と威張っていた母も、最近はよく寝ています。夜にあまり寝られないので、昼寝をするようになったのかと思っていたのですが、最近は夜もよく寝ています。

以前のように、夜になっても寝ようとせずに、外に出たがるということはありませんから助かります。

午前中はほとんど寝ていて、お昼後も少し寝て、夕方に散歩をして、夕食後もまた寝る。

夜中にトイレに起きてくるので、その時に散歩をして、ビールを飲むと、また朝まで寝る。

週2回のデイサービス以外の日は、完全にこのパターンになっています。

母は、私がそばにいるから安心してこのパターンで落ち着いていられるのだと思います。この様子を見ていると、本当に病気だとは思いません。

今は散歩から帰って、二人でビールを飲んでいます。睡眠薬よりアルコールのほうがよいですね。ただ、だんだん母がビールを飲む量が増えていって、私の分が少なくなっていくのが残念です。

 

 

地域の人に何をして欲しいか

 written by 高橋 正視 投稿日時:2008/07/23(水) 00:46

日付は今日になりましたが、「認知症サポート」というのは、住民に何を期待するのでしょう。

実際に介護をしている側としては、何をお願いしたいのだろう。

一人で歩いていたらすぐに家まで連れてきて欲しい→そんなことはないです。母は一人で散歩をしたいのです。毎回私が追っかけるのは大変なので、たまには承知で一人で歩かせています。でも、「○○のところを歩いていたわよ」と教えていただくのは歓迎します。今度、町会のHPを作りましたので、そこにアップしていただけるとうれしいです。

どこかで倒れていた→もちろん、教えて欲しいですが、これは認知症に限らず、近くの人がトラブルに巻き込まれていたら、誰でも教えるでしょう。

変な服装で歩いていた→すみません。みっともないですが、大目にみてください。ただ、話しかけてくれると、本人は正気に戻るかもしれません。

母の場合は、一人で歩いていたら、地域の人が声をかけてくれます。それで十分です。

私と散歩をしていると、「元気ですね」と声をかけてもらえますが、母はいつも嬉しそうにしています。本当は足腰が痛いのかもしれませんが、頑張って歩きます。

最近は、知っている人に声をかけられても、誰だかわからなくなっていますね。それでも、全然知らない人から声をかけられるのとは、全然別の反応をしています。

母の場合は、外に出るとほとんど問題はありません。

介護するほうとしては、家の中が大変です。これは地域の人にお願いできることではありません。他の人たちも同じ悩みを抱えていると思います。

 

 

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