痴呆の母に教わったこと（イデア教養文庫０４　公式サポートホームページ）

ブログ記事を作成中に玄関の音がしたのですが、送信してから夕食前に出たほうに探しに行ったら母の姿が見つかりません。
そんなに遠くは行かないはずなので、すぐに戻って反対側に走ったら白髪の頭が見えました。

商店街で車はこないので、そのまま後ろから様子を見ながら歩きました。

いろいろな店が並んでいるのですが、まっすぐに歩いて行きます。
面白いもので、夜中によく買い物に行く９９円ショップの前では立ち止まって、店の中を少し覗いていました。
私を探したのか、あるいはよくくる店だと思ったのでしょう。

そのまままっすぐ商店街を抜けて大きな通りまで出たのです。
それからどうするのか見ていたら、左右を見て右に曲がって行くのです。

朝に徘徊するときも、そういう行動をとるのでしょう。

それから歩き続けて行きましたが、途中で私が見つかってしまいました。

「家に帰ろうと思ったのだけれど・・・」と話しかけてきたのです。やはり家に帰るつもりなのですね。

離れて歩きましたが、夜の３０分の散歩になりました。
今は、母は横になっています。疲れたのでしょう。

なお、母が歩いているときに、誰からも声をかけられませんでした。あの様子では徘徊とは思えないですから。