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介護者の状況

認知症サポーター養成講座 [介護]

投稿日時:2008/09/24(水) 19:58

母と二人で新宿区の企画に参加してきました。

内容は、経験者の私にとっては、特に新たに発見できるというものではありませんでしたが、全くの経験がない人には、このような知識は是非知っておいてもらいたいと思いました。ただ、どうしても用語が専門的になりますね。そのあたりを工夫してもらえれば、誰でも知っておいて欲しい知識として多くの人に伝えられると思います。

また、ビデオや寸劇などで、「悪い例」と「良い例」という説明がありましたが、この点は気になりました。「悪い例」は当然として、「良い例」というのは本当にあるのでしょうか。下手をすると、このような講座で「良い例」と紹介されたものがマニュアル化され、それを機械的に繰り返すことがサポーターであると誤解されそうな気がします。

認知症の人たちによっても対応が違ってきますし、同じ人でも場所や時間、環境などによって違うことは、実際に母を見ていて感じていることです。私の実際の対応も「良い例」かどうかわかりません。その場その場で、自分ができる範囲のことをしているだけですから。

今日の資料で、「認知症サポーターとは・・・なにか特別なことをする人ではありません」とありましたが、これが一番重要なことだと思います。上のように「良い例」を強調してしまうと、「何かをしよう」と余計なことをしてしまう可能性があると思います。

私は、母は病気ではないと思っています。加齢による脳の劣化であり、医学的には何の治療方法もないものだと思います。記憶障害という現象にはなっていますが、特別な病気ではなく、誰でも同じようになる可能性はあると思います。

歳をとってくると、認知症の方でなくても、いろいろと生活に不都合な面が出てきます。私の場合は、目が見づらくなっていて、知人に道にあっても気がつかない場合が多くなっていると思います。耳も悪くなっていますから声をかけられても気がつかない可能性はあります。それで、「あいつは挨拶をしない」などと言われているかもしれません。母をずっとみていると、どうしても母のほうに意識が集中してしまいますから、他の方々には失礼になっている場合もあると思います。

「認知症サポーター」の方々には、認知症を介護している人がどのような状態でいるかということも知っていて欲しいと思いますが、今日はそのあたりの説明は少なかったです。もっとも、ここまで広げると認知症の方々より、もっと複雑なパターンになってしまうでしょう。

実際のところ、それは当事者にならないと、わからないことであるということになりそうです。

 

 

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